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武藤さんは、エブリスタのコンテストでも高く評価されるなど、最近大活躍の方。今回、お勧めするのは、「ただいま連載中」の実に面白くて愛読している小説。 ロシアに住む少女ルナには、一度に多くの音声を聞き取れるという特殊な能力がある。 そのため、複雑な政治情勢下、身の危険に晒され日本に脱出。 政界などに大きな力を持つ白鷺家に引きとられ、「白鷺ユウ」と新しい名前を名乗るようになる。ユウの母方の祖父の家だという。 日本での新しい生活が始まった頃、ユウは青砥侑真という少年に出会い、心を魅かれる。高校フェンシング界の花形の侑真もまたユウに心を奪われる。 だがふたりを取り巻く不穏な空気は、ふたりの純愛に大きくのしかかってきた。何かが起きようとしている。ふたりだけでは何ともならない、政治や国際情勢などがからんだ大きなうねりが・・・ この小説はただの純愛小説ではない。ライト小説にあるような、高校など狭い空間で展開する作品とは違う。未知の人も多いロシアを舞台に始まった時点で、この小説のスケールの大きさが感じられる。 そして日本に舞台を移してからは、主人公を取り巻く様々な人々の様子が、詳しく描かれた舞台背景をバックに丁寧に描かれる。 そのため、人物も事件が立体的にイキイキと描かれ、読者を飽きさせることなく先へ先へと進んでいく。 フェンシングの試合、学校で展開されるいわくありげな金品のやりとり、警察関係の動きなど、作者の綿密な調査の成果がさりげなく小説に出てくるあたり、読んでいて、同じ投稿者としてうならされた。出しゃばるこしなくそっと小出しにされる調査の結果が、小説のストーリーに奥行きを与え、すぐそばで起こっているようなリアリティを感じさせる。 「青春大河ロマン」と僕は名付けたが、時間を忘れる良質のエンターテイメントであることは間違いないと思う。 明日の更新を楽しみにしている。  
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倉橋様 頂戴いたしましたコメントを読み終わりまして、今はただただ言葉に出来ないくらい、感謝の気持ちでいっぱいです。 これほど深くお読みいただけて……。エブリスタに来て、倉橋に見つけていただけて心から良かったと思っております。実力以上に物語の風呂敷を広げるだけ広げてしまい、登場人物は多いし、とにかく辻褄を合わせ、嘘っぽくならないようにするのが精一杯です。今は心にあるものを最後まで吐き出してしまおうとしています。中だるみになってしまったら本当に申し訳ありません。二人の純愛を軸に、友情、家族愛、ピンチに危機感とうまくミックス出来たらと思います。これからも、倉橋様の創作活動に支障のないよう、お付き合い

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