達也

究極の『美』
本日、読了致しました。 まずは、森蘭丸という難しい題材に挑戦された春野わかさんに心から敬意を表します。僕自身、この物語は凄く刺激にもなりましたし、深い感動もしました。エブリスタの中で大好きで大切な作品です。これから、何回も読み直すと思います。 人間の強さ、弱さ、儚さ、汚さ、そして美しさをすべて余すことなく表現しきった描写力は圧巻であります。愛を知り、どんどん強くなってゆく乱法師を時に清々しく、時に切なくなりながら見つめ続けた読書の旅でした。 レビューのタイトルにもしましたが、究極の『美』を見せて頂きました。僕の脳細胞が若干増えたように感じております。ありがとうございました。 終盤、狂気に憑かれてゆく明智光秀の心情描写は本当に見事で、頁を捲る手が止まらなくなりました。斎藤利三の「上様とは誰のことですかな」というセリフは鳥肌がたちましたよ。 そして、本能寺の変。やられました。めっちゃ泣きました。 不動行光の柄を握る蘭丸の決意が僕の心に響きました。 「そなたでなければ逝けぬ」 このセリフは僕が今まで読んだ小説の中でベストテンに入ります。 信長の介錯を務め上げ、死域に入り、明智兵と戦う蘭丸の姿は大迫力で心が奮えました。 また、事変勃発中、商人の心情描写を盛り込んでいるあたりに春野わかさんのセンスを感じました。あれが、より一層、話のリアリティーを産み出していたように思います。 エピローグも凄く沁みました。陽光を跳ね返す木曽川の水面、落つる花に包まれ、船上で眠る蘭丸。美しい風景が僕の眼前に拡がりました。 「お乱、早よう」 この声も確実に聞こえました。  素晴らしい物語をありがとうございました。 新作も待ってます。 追伸、安土の饗応の場面。石臼を見つめる本多忠勝にほっこりしました( ・∀・)
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私の作品よりも素晴らしいレビューありがとうございます😉 私、レビュー書くのが本当に下手で下手で…… 蘭丸が難しい題材(笑)って分かって貰えて嬉しいです 書きながら、次どうやって話し繋ごうって悩む事しばしばでしたよ 本多忠勝読ませて頂いてるので、どうしても絡ませたかったんですよ 実は鷹狩りを家康と一緒にやらせて忠勝のキュートな部分とか書いちゃおうと狙ってて、今徳川何してるんだっけって調べたら、高天神城攻めに突入してたんですよ 留守じゃん 一緒に鷹狩りしてる場合じゃないじゃんってなって、接待シーンに変えました😅 そこは史実変える訳にいかず 忠勝は文句無く凄い武将 でも、彼は良い人、そして純粋、

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