有栖川 露陰

Discent of the Archangel
『Verweile doch! du bist so schoen』J .W .v .Goethe 誰にでも天使の祝福があると信じられれば、きっと世界は生きるに足るものになるだろうな、と感じました。 天使は閃きの、そして口紅は認識の寓意だとすれば、誰もが「美人」になれるかも知れないと思いました。 鏡に映る自分を「美しい」と確信する鍵さえ手に入れば。 世界を変えるのはただ一つ、認識。 自分を孔雀だと確信した鴉は、孔雀なのです。 認識の火が世界を革めるのです。 軽妙に書かれていますが、これは現代の神話ですね。とても、味わい深く読ませていただきました。 口紅というたった一つの頼りないアイテムに支えられ儚く危うい栄光を無垢な女性に託した天使様ははたして本当に天使だったのでしょうか? メフィストフェレスもまた麗しい姿で降臨するものです。
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降下のスペルはDescentですね。でかでかとスペルミス失礼しました。
読んでいただきありがとうございます!僕もときに「思い込み」は自分に自信をつけさせ、堂々と世界を生きていく原動力を与えるものだと思っているので、有栖川 露陰さんの感想に共感できました。
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