犯人の恐ろしさと、探偵の無念さが同時に伝わってきます。
真夜中に妹が失踪したと、親友からの連絡。不穏な出だしです。さらに、この家には死の香りがまとわりついている、も印象に残るフレーズ。知人の死を前にして、冷静に分析する探偵に凄味を感じました。自分に懸想しているから、嘘をついても、見破れないだろうというしたたかな計算。犯人の恐ろしさと、探偵の無念さが同時に伝わってきます。重ねようとした手を振り払った場面に伏線が張ってあったのも上手いです。

この投稿に対するコメントはありません