小原ききょう

細かすぎるショートショート
青山先輩「こ、これが、私だというのか!」(男性口調の青山灯里) 鈴木くん「そうですよ、青山先輩。前回の速水さんに続いて、津山菜子さんが描いてくれたんです」 青山先輩「わ、私は、こんな感じではないぞ!」(思いっ切り男性口調の青山灯里) 鈴木くん「どう違うんですか? この絵、青山先輩にそっくりですよ。実に上手く描けていると思いますよ」 青山先輩「私は、元来、影が薄いんだよ。なのに、この絵には、オーラのようなものを感じる」 鈴木くん「ですから、青山先輩はオーラが出ているんですよ。自分でお気づきにならないんですか?」 そう言って鈴木くんは前回の速水さんのイラストを青山灯里に見せた。 青山先輩「これは、沙織ではないか!」(目を丸くして驚く青山灯里) 鈴木くん「そうですよ。これも速水部長に似ているでしょう? 津山さんは、その人物の特徴をとらえるのが上手いんですよ」 青山先輩「そうだな、沙織は・・確かに似ている。しかし、私は・・」 青山灯里は、そう言いながら「ひょっとして、私は、このオーラのせいで友達ができないのか?」と訊いた。 鈴木くん「そのようですね、僕のように影が薄くて、友達が出来ないのと違って、先輩の場合は、僕とは正反対の理由なんですよ」 青山灯里は暫く沈思した後、鈴木くんの顔をチラリと盗み見て、 「なら、友達が出来ない者同士・・そ、その・・友達にならないか?」 「もう僕たち、友達になっているじゃないですか」と明るく答える鈴木くん。 「そ、そうか。そうだったな」と、なぜか顔を赤らめる青山灯里。
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小原さん、ショートストーリーありがとうございます!イラストに関連しつつ、さらにキャラクターを引き立たせてますね。さすがです。 これからも私のイラストをよろしくお願いします。
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津山さん、おはようございます。 鈴木ナミちゃんのイラスト、ありがとうございます。 後日、青山先輩のように会話を付けますので、よろしくお願いします。 現在、このような会話をまとめたスピンオフショートのコーナーを作ろうと思っています。 題名は「スピンオフ・たぶん伝わらない会話集」です。 「時々、僕は透明になる」以外のキャラも書く予定です。 そこに津山さんのイラストを載せれたらなぁと思案中です。 ご迷惑でしたら、言って下さいね。
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