河内はろん

若い人に読んで欲しい。大人になってから読むと二度美味しい作品。
「プルメリア!」 レビュー失礼します。 今回の作品は今までとは、少し趣が違うように感じます。 それは、中年のおじさんが準主役をしている点です。 無意識の内に、大人(海瀬さん)目線で物語を読み進めていました。 花帆ちゃんの頑張る姿を暖かく見つめたり、怠けぐせのある部分を呆れて眺めたり、不器用に立ち回り奔走している時は、若さだなあと、甘酸っぱく感じもしました。 海瀬さんが花帆ちゃんを「ひよっこ」と称したように、私も花帆ちゃんをそんな目で見ていたと思います。 自分にとっては過ぎ去った、夢に向かって真っ直ぐに挑戦していく姿が眩しかったです。 それは同時に、海瀬さんの気持には、共感できる部分が多いのです。 挫折を味わい、心に傷を抱えて防ぎこむ様子。 理由は違えど、そんな風にふさぎ込み、何もかも終わったような気持になる経験を思い出し、とても共感しました。 海瀬さんは花帆ちゃんの強い光に当てられ、枯れようとしていた樹木から新芽が現れた気分になったのではないでしょうか。 大きな樹木として、新芽を大切に育てていこうと、自分の栄養や陽のあたる場所を提供し、花を咲かせようと決意したのではないでしょうか。 ラストでの海瀬さんの心の動き。 大きな樹木が緑色の葉で覆われ、風をにそよぎ、光に当たっている姿が思い浮かびます。 こんな風に、最後まで海瀬さん寄りのまま、作品を完読いたしました。 きっと若い世代の方でしたら、花帆ちゃん目線で読み進めると思うのです。 そして、ある日もう一度、この作品を読んだ時、違った思いを持って読み進められると思います。 作者様、素敵な作品を生み出してくださり、ありがとうございました! とても大切にしたい1作です。w
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