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君の手をとるその日のために
書き出しレビュー(エブリスタ編集部)
2019/7/31 17:01
興味をひかれる素晴らしい幕開けです。
端正な文章、的確で品のある表現。とても読みやすいです。ディストピアと思われる未来社会。政府の意にそぐわない者は、治安警察によって逮捕、連行、ときには虐待もされる怖い世界です。しかし、作家の凛子は怯まない。屈しない。あくまで自分の言葉で語りかけ続ける姿は気高いです。彼女と秋山の関係は、この屋敷に閉じ込められている間にどう変化していくのか。興味をひかれる素晴らしい幕開けです。
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