森田狐

これは愛の物語です
初めて感想というものを書かせていただきます。 私はこれまで、他の作者様の作品を自分の拙い文章で評するのが怖くて、どうしても感想を書けずにいました。 しかしこの作品を最後まで読み終え、たとえ私のような者が思いつくありふれた言葉でしか表現できなくても、どうしても感想を書きたいと思ってしまいました。 この作品、「俱生人」は様々な側面を持っていると思います。 主人公が幽霊に憑りつかれているというホラー的な要素や、目明しが活躍する謎解き要素、魅力的な登場人物たちが織り成す人情時代劇要素などなど。 けれどそれだけ様々な側面が複雑に絡み合っていても、この作品を最後まで読み終えて感じる思いは、皆さん一緒なのではないかと思います。 これは愛の物語だったんだな、と。 1ページ目に、この作品のキーボードとなる「俱生神」、「俱生人」の簡単な紹介が記されていますが……。すべて読み終わった後にこの1ページ目に戻ってくると、悲しく切ない、しかしどこか穏やかな感情が湧いてきます。何故「俱生人」がこのように説明されているのか、読み進めつつ1ページ目の考察などしてみると面白いかもしれません。 これ以上語るとネタバレになってしまうので控えます(ここまででもすでに……)が、読み終わったあとこれほど感慨深い気持ちにさせてくれる作品を生んでくれた作者様には感謝しかありません。 本当にありがとうございます。 そしてお疲れ様でした。
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 森田狐様、とても丁寧なコメント誠にありがとうございます。  この作品は元々、とある新人賞に応募したものを土台に、書き直したり書き足したりしながら上げていったものなのですが、その土台の頃からして、とにかく資料とにらめっこしながら、ああだこうだ、これ使える、あれ使える、と色々取り込んでいた気がします。  プロット書くのが大の苦手な為、とにかく迷走する、迷走する。(笑)文章がだれるの嫌いなので、とにかく山場を放り込んでた印象。そしてまた迷走・・・。  それでも六松のキャラが出来上がったらかなり安定しました。実は構想段階では存在すら無かったんです、彼。  いい塩梅に世界を広げてくれました。    
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