かの未琴

この作品をなぜ読まない?レビューじゃなくて感想です。
一気読みしました。Fのコラージュ。 私もやっと長編本格ミステリーを読めるスキルが身についてきたようです。 そして今ちょっと一口では言えない知的興奮に浸っており、勢いでこの文を書いています。 ロキシーミュージック好きですよ。 山登りはキツイけど、ムゲイと対バンはしたかったなあ。 なんて、出だしは呑気に読んでたんですけど。 何だかブログも不穏な感じにシフトしていって。そこもバンドマンあるある的なボタンのかけ違いかと思いきや、……! でした。 推理の仕方によっていくつもの結論に着地できるのが、チャーハン作る時にどんな味…和風中華風カレーetcにするか、ごはんを炒めながら3分後の楽しみを最後の最後までとっておくドキドキ感と似てる気がしたのも発見でしたし。 私、小池さんが自分を作品の中で被害者にしちゃったのかと前はタイトルから思ってたんですけど、逆ですね。作品の登場人物の名前をハンネにした感じ。 いえ、どっちでもいいんです。どっちも違うでもいい。そのオルタナな感覚が面白い。 メタフィクションというのですね。ふむふむ。 自分の発想とリンクするエピソードや仕掛けが既にここにいくつも存在していたという、してやられた感ハンパないです。 景子さんとか黒衣探偵とかめちゃめちゃ存在の仕方がいい。 読み終わったあとで、ヤバイ、Fのコラージュの「F」って何? と思ってしまいました。 つまり、また改めて読みに来る理由ができてしまいました。 一行ごとに感想言いたくなるくらい面白かったです。地の文の丁寧な作品へ乱筆お許しを。
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