ポラード

ノスタルジー
時代の波に押され、消えて行く物の切なさが、胸に突き刺さる。 『老兵は死なず。ただ消え去るのみ』 そんな言葉の情景が頭の中に浮かんでくる。 古き物は時代に取り残され、忘却の彼方へと押し込まれていくが、記憶は鮮明に残り、次の時代へと継承されていく事を信じ、去っていく主人公の想いに深い郷愁を感じずにはいられない。 切ない雰囲気を漂わせながらも、人の心の温もりが伝わってくる。心温まる作品に触れることが出来たことに、深く感謝をしたい。 レンタルビデオの普及と言う時代背景の中、消えて行く街中の映画館。かつて映画館のあった場所に、全く別の建物が建つ風景に一抹の寂しさを感じたものです。 思わず想起してしまいました。 以前の映画館はこの物語で語られるように、今とはかなり違います。この時代では、映画を二本見られるのは当たり前で、時には三本見られる時もありました。 映画館に一日いる客もいたくらいです。 今では一本の映画を一回見たら、出されてしまいますから、時代の移り変わりには驚かされます。
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こんばんは、ポラードさん。 涙が出そうなレビュー、ありがとうございます。 レトロな映画館、大好きなので書いた作品でした。 昔、ゴジラを観に行った東映の映画館(今は取り壊されてありませんが)みたいに。 時代の流れに逆らえない時ってありますよね。 本当に、丁寧に読んでもらえて嬉しく思っております。 ありがとうございました。
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