天川夏織

少年の心の動きがリアルで無理なく共感しやすい
最初ホラーチックな話かと思っていましたが、実は心温まる余韻の残るとても良い話でした。 全体的に祭りとか少年とか絵が浮かびならか読めるので、描写も的確だと思います。また何度か、結果を先にポンとだして、その説明を続けてしてゆく手法がとられてますね。展開の驚きは少なくなりますが、落ち着いて読める効果があると思います。現に境内に金魚を見に行ったところから、少年が自己弁護をし続けるあたりは、いつのまにか物語にどっぷり入ってしまいました。少年の心情に対して「そうだよな、そうだよな」と物語であることを忘れるぐらい感情移入してしまいます。すくいのある ラストになっているのもとても良い印象でした。
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夏織さん、ステキなレビューをありがとうございます。子どもらしい未熟さ、自己弁護、昔の大人はあまり子どもにいろいろちゃんと説明してくれない傾向にあったとか、昔を思い出しながら書きました。絵が浮かぶ、感情移入、と言っていただけて、とても嬉しいです。すくいのあるラスト! どなたか夏織さんに座布団差し上げてくださーい(^.^)

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