とてもわかりやすい書き出しでした。
主人公の目的が早めに伝われば、読者は彼の気持ちに同調して先を読んでくれます。その意味では、今作はイツキが生徒により良い進路指導をするという意思が明確なので読みやすい。とはいえ、高橋友也を彼の目的を阻害する人物には描いていません。将来を真剣に考えるからこそ決められない。そんな高橋に自分の過去を話すことで、読者にもイツキの背景が飲み込めていきます。2人の関係に絞っているため、とてもわかりやすい書き出しでした。
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