見せ方が秀逸です。
冒頭、弟の誕生日パーティで異形と化した妹が家族を惨殺。場面は変わり、「この間までは大丈夫だったんだが」というバス運転手の発言。社会が崩壊する異常事態が起きたと読者は察します。でも、底抜けに明るくふるまう登場人物が多い。これが「現状があまりに悲惨だからか笑えてきた」という最初の1行にもつながっている。見せ方が秀逸です。レビュー対象部分まででは、世界がどうなっているのか定かではありませんが、先を読みたくなります。

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