吉沢伊矩

先週末は所用で更新をお休みさせていただきました。 移動が飛行機や電車だと、目的地まで本を読んで行けるのがいいですね。 先週末も参考文献を読みながら行き、帰りの飛行機の中で1冊読み終わりました。 読む本は、もっぱら日本中世史関係になりました。もともと好きではありましたが、書いている話の参考のため、従来は読まなかったような分野も読むようになりました。 それで思うのは、我々は、ものすごい奇跡で命を繋いでもらって今生きているのだな、ということ。日本の中世も災害や飢饉が頻発して生き残るだけでもひと苦労。さらに、戦争も多いから百姓も動員されて命のやり取り。戦場に行かなくても戦に巻き込まれないように逃げないといけない。でないと、敵方の兵に捕まって売り飛ばされたり、売られる前に死んだりする。そんな日本の中世を我々の祖先たちは頑張って(あるいは運良く?)生き残ってくれたおかげで自分が今生きていられるわけなのですよね。 自分が今書いている話は、過酷な時代を生き残った祖先達に敬意を表して、なるべく中世の社会という史実に忠実に描きたいと思っています。その中で苦悩しながら這いずり回るようにして生き抜こうとする人々を動かしていくことができればと考えていますが、難しいものですね。 こういったストレスフルな小説にお付き合いくださる皆様、誠にありがとうございます。

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