緩急のついた見事な物語のスタートでした
台詞がまったくない序盤の構成が際立っています。珠樹の繊細な心の描写に関して、何度も“刺す”“痛み”などの表現が散見されます。辛い、悲しいという抽象的なワードよりも、直接的な表現で、読者が彼女の内面に同化しやすい。その静かなトーンが、夏木の登場から、明るめの恋愛ムードに転化していく。ここからはキャラ同士の台詞も展開します。緩急のついた見事な物語のスタートでした。
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