NAO

アンダルシアの風を感じた。
文句のつけようがない文章と構成力、作者様の持つ力量に圧倒された。 題材がロードレースというマイノリティかつ専門的なジャンルであったがために、本作品を読む前に少々の不安を感じていた、しかしそれは演出される選手達が放つ風圧と共に散った。 堂々と描写されるレース展開から察するに恐らく作者様のサイクリストとしての経験、又はロードレースファンとしての知識が本作品に対して最大限に引き出されているだろうと感じる。 リアリティは確かにアスファルトへグリップし、読者である私を人力45km/hのエンターテイメントに引き込んだ。 学校も制服も恋愛も少年漫画的演出など無い、大人のロードレースをWeb小説で楽しみたいのならコレを読め、と自信を持って知り合いに紹介出来る作品と素直に思う。 個人的には、この次なる物語を読みたい。

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