直田 麻矢子

この世界は、色んな音で満ち溢れている
冒頭の一文で引き込まれました。一本の思いが通っていて、作者さまが伝えたいことがストレートに胸に迫ってくる。まるで、作中にある「音」が言葉となって、訴えてくる。ここにいるよ。こうして生きているよ、と。 わたしは、作者さまの他の作品も拝読中ですが、心の機微を描かれるのが大変お上手で、作者さまの年齢を知って大変驚いたのですが、みずみずしい感性がすべてをのみ込み、また読者さんさえも巻き込んで、安心して世界に入り込める。 「もう夢中だよ!」と放たれた言葉は、偽りではなく、むき出しの心であり、叫びにも似て、主人公の純真さを見事に表現されています。 続きを読むのが待ち遠しい。完結まで突っ走ってください。ご活躍をお祈りしています。素敵な作品をありがとうございます。
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