コトネコ

美しく降り積もる
前作「みずぎわ」から時間が空いてしまいましたが、こちら「はつゆき」も存分に楽しませていただき、ありがとうございました(^^) あの不安定でありながら、2人の先に期待の余韻を残した前作。真紘が新宿に降り立ったとき、穂高だけでなく私も「待ってた!待ってたよ!!」よ、両手を広げて彼の上京を喜んでしまいました(笑) 穂高も実際に真紘を抱きしめてその存在を確かめるまで、夢現のような気持ちで待っていたんだろうなぁと。2人の再会にこちらも胸がブワッと熱くなった次第です。 短い滞在日数のなか2人が離れている時間をもどかしくも感じましたが、演劇に関わる機会があったからこそ真紘が自身と向き合い穂高のもとに飛び込めたのかと思えば、全てが必要なことだったのかな、と。きっと舞台に立つことがなくても2人は結ばれたでしょうが、より気持ちを強く互いを求め合うことが出来たのは今回の経験があったからでしょうね。普段はクールな真紘がもっともっとと熱烈に求める姿には、穂高もドギマギさせられたのではないでしょうか(^^) チラチラと降り始めた「はつゆき」が次第にしんしんとなり積もっていく様が、真紘の「穂高に会いたい、1つになりたい」という感情の募りを表現していて、一面真っ白な世界で穂高と出会えたとき「どんだけ好きだよ、も〜」と顔を伏せてニマニマしてしまいました。 前作で一度飛び越えた境界線の存在がまた微かに浮上したのも、真紘の感情がリアルに取れて良かったです。一度乗り越えたからと言って、次からはなんの躊躇もなく飛び超えられるほど簡単なラインじゃないですよね。 穂高と手を取り合って2人で何度も超えて欲しい。そしていつかは彼にとっての境界線が無くなりますように。 ラストで穂高の提案をすんなりと受け入れた真紘。本当に2人の出会いが運命だったんだなぁ、としみじみ思えて心から祝福を送りたいです。2人の未来に幸あれ!
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コトネコさま、改めましてこの度は ふたたびの身に余るほどの素敵なレビューをお寄せいただき、 ありがとうございました(*^^*) 真紘の上京を、穂高同様にお待ちくださっていたと伺い 私も感無量です。 また、以前いただいたレビューでも感じたのですが、 コトネコさまの感想は、私が拙いながらも伝えたかったことを 的確に掬い取ってくださっていて、 ああ、本当に丁寧にお読みくださったのだなあと 感じ入るお言葉ばかりでした(´艸`*) 仰る通り、たった3日間という短い滞在期間のあいだ、 それでもあえて真紘に試練を与えたのは、 上京しても彼の中になお存在した怖れやためらいといった境界線を 越えて欲しいという願

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