手紙は残る……
若さは人に、どん欲に求めさせますね。 遠くにある未来は、今よりももっといいもののような気がして。 もっと努力して、もっと求めたら、もっといいものが。 ラインなどのSNSが一般的となった今、手紙には緊急性はありません。「既読」がつくメッセージとは違って、そのタイムラグによって、返事すら求めるものではないのかもしれないのです。 もしも返事を期待していたとしても、その期待はとてもうっすらとしていて、受け取る側は気が付かないふりが出来るほど……。 けれど手紙は残ります。物質としても。 そしておそらく心にも。なにがしかの「あと」を残していきます。 かすかな、ささやかな……。 手紙の差出人は、何をして何を思っているのでしょうか? その人の面影を主人公と一緒に心の中で追いかけてしまいます。 物語の余韻と共に。 男性の読者と女性の読者が思い描くこの物語のその先は、では、もしかしたら違うのでは、そんな気がします。 うずくようなノスタルジーに浸ってしまう、そんな大人の物語です。
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「手紙」に素敵なレビューありがとうございます! この創作は、二人で過ごした素敵な時間をないがしろにし続けた男の反省です。(笑) 自分勝手にしてきた男の「贖罪」なのでしょうか。女性から見たらひどい男のように映るかもしれませんね。 そんな男の人生が、秋月さんの手にかかり、文章以上に素敵なレビューになり、その男も喜んでいることでしょうね(笑)
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ふふっ! 小原さんではない……? そうですね。小原さんはないがしろに…、なんてしそうにないですけど、若さゆえの欲が、優しい人も残酷にすることってあるんじゃないかなぁ…、なんて思ったり…。 そういう罪を重ねて、素敵な男の人は作られていくのでしょうか? 女性としては、そんなのちょっと怖くて困っちゃいますけど(*^^*)
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