なぎの みや

女性という、男性の中の幻想
今の時代、女性にも活躍や発言の機会が与えられてくるようになりました。勿論それは良い事もあり、悪い事もある。 しかし劇中で教壇に立つ教師が若かりし頃は、今とは全く違っており――それが間違いだったとは思いません。それもひとつの時代だと思います。 そんな時代の中で進学して資格を取り、医療現場に携わる歯科衛生士の女性。患者からすればどなたも「歯医者さん」ですが、当時は女性でこの仕事に就かれるのも珍しかったのではないでしょうか。 物語はほぼ終始、永野先生の独白、それも意中の女性について語られます。その女性は明るく気さくで、強くて、優しい。例えるならば、まるで女神の様に。 しかしきっと、この元歯科衛生士の女性も人知れず涙を流していた事があったでしょう。恐らく一度や二度では無かった筈。きっとその事に気付くのは、生徒さん達が成長して、何度目かにこの話を思い出した時ではないかと思います。 その時に、改めて永野先生の話の深みを知る。先生がここまで意図してお話されていたかは不明ですが、こんな上質な糧(肥やしとは言えません)を得られた生徒さん達は運が良かったと思います。 残り五分の授業、実はこの時の内容が重要な部分で、それを生徒に覚えさせる為の老練な技術だったのかもΣ( ̄□ ̄;)!!!
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