設定が本当によく練られています!
 お待たせいたしました。読ませて頂きました。ミステリーというのはあまり得意ではないのですが(ひやひやドキドキするものが多いため)この作品はそういう嫌なドキドキは無く、安心して読み進めることができました。けれど、やはり私には推理できる脳みそがないようで、ただ何も考えずに読んでいくだけ……となってしまいました。(ごめんさない)  ですので、ミステリーのネタ?についてのコメントは何一つ申し上げることが出来ないです、すみません。    ということで、前振りが長くなりましたが、話の展開以外の部分でレビューさせて頂きますね。    まず文章について。粗はありますが読みやすかったです。5W1Hが明確に書かれており、今誰がどのような状況に置かれているのか、という点について混乱すること無く安心して読めました。論理的な文章を書かれる作家さんだと思います。  それから世界観や人物についての設定もよく練られていますね。作品への愛を感じます。これでミステリー好きならきっと間違いなく楽しめるんだろうな~と。(その点本当に頭が付いていかず……情けない)  ただ少し気になったのが、一文一文は読みやすいのに、文の繋がりや、あとは台詞も含め説明的な書き方からか、どうしても感情移入しにくくなってしまっています。加えて心理描写も少ない為、シナリオをそのまま説明されているように感じられて、その点が少し勿体ないと感じました。  ***以下ネタバレの為コメント欄に書きます***
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   例をあげますと、28P *   静寂に包まれたスザロ図書館の席で、一人静かに薬学に関する書物に目を通す香澄。   本来なら集中して書物を読み進めたいところだが、あと15分ほどでエリノアとの約束の時間となる。←~る 「――あら、もう5時45分なのね。続きはまだ今度読むとして、今日はこの辺で切り上げないと」←説明的  静かに本を閉じながらも、香澄は書物が保管してある本棚へと静かに歩く。←~る  そして香澄が待ち合わせの場所へ向かおうとした矢先、彼女の横から誰かが書物を本棚へ戻す、白くて細い指先が見えた。  しかもその人物は香澄が戻した書物の空いているスペースに、薬学に関する専門書を戻す。←
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 というように、全体を通して前後の文章の繋がりに意識されると、今以上に読みやすくなると思います。 (文章を書き替えるなんて本当に失礼なこととわかっていますので、もし気分を害されたようでしたら遠慮なく言って下さい。すぐに削除します。)  長くなってしまいましたが、レビューは以上となります。この度はイベントにご参加頂きまして、ありがとうございました。    ゆな
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