ロジィ

イベント参加ありがとうございます
初めまして。読ませていただきました。 不思議な雰囲気を持った作品だなと思いました。 普段あまりホラーは読まない方(ホラー要素のあるミステリくらいですかね)なので、ところどころ「ひえぇ」となりながら読んでいましたw 田舎というある意味では閉ざされた空間で狂気を育んでしまった幼馴染みと、その空間から逃げ出した主人公。しかし、一通の手紙が主人公を引き戻してしまう。 何もかもが正反対だった二人ですが、「ヒガンバナ」を一緒に見たという事実、そしてその「ヒガンバナ」によって生まれた狂気によって、初めて「友人」になったのかもしれませんね。 自分の中のおぞましいものを打ち明け、理解し合える唯一の存在として。 その存在を失った主人公はいったいどうなってしまうのか。 その狂気はどこまで育っていくのか。 想像するとぞくりと背筋が粟立ってしまいます。 しっかりとした世界観を持ち、読み手を自分の世界に導いてくれる。そんな作家さんだなと思いました。 欲を言えば、町のことをもう少し書いて欲しかったなと思います。 夜祭りが行われていたこの町は、いったいどういう成り立ちをしているのか、とか なぜ始まったのか。そして終わってしまったのか、とか 祭りを仕切っていたのは誰か、とか 町の人全員が祭りに対してどんな感情を持っていたのか、とか もう少し舞台となるこの町が秘めた怪しさを見たかったなと思います。 怯えながらも楽しく読ませていただきましたw 素敵な作品をありがとうございました。
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