北沢

世界観が良いです!
 本格的なハイファンタジーで、世界観も魅力的でかつしっかりしたものになっていると思いました。文章や描写も安定されていて、かつユーモアも多分に含んでいるので、読みやすいです。  メインの二人の関係性も好きです。正反対でお互いに呆れるところもありながらも、強く思いあっているのがいいと思います。  特に好きな描写は森で精霊術を行うシーンで、手順や材料、術の過程が事細かに描写されており、情景が浮かび上がってくるようなリアルさがあり、かつ神秘的な様子も伝わってきます。  戦闘シーンも好きです。この世界の魔法のようなものの一つである精霊術は、獣との戦闘には直接には役に立たなくて、ナイフや火などを使った泥臭い戦い方をするところがリアリティありました。  登場人物たちは頭を使った方法で問題を解決するし、読者のミスリードを誘うようなトリックもあって、よく練られている作品だと感じました。  シスターなのに護衛でお金を稼いだり、金儲けの術に明るいのも斬新で良いですね。

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