潜水艦7号

夢の、その先へ。
1988年に、日本初となるロボットコンテストが始まりました。 当初は本当に『アイディア一発』で勝負する、割と微笑ましい大会だったと記憶しておりますが。それが2019年の現在では、AIや画像認識の技術まで加えた超本格的なロボットへと進化しております。 では、その究極の到達点は何処にあるのだろうか。『学生』の身分で何処までが可能なのだろうかと。ふと、そんな事を考える事があります。 この物語を読んだ時、「ああそうか。これが一つの答えなのかも知れない」と、そう思いました。 『大学生による宇宙へのチャレンジ』。しかも、日本ではまだ誰も成し得た事のない『有人飛行』によるチャレンジです。何ともワクワクする挑戦じゃありませんか。 現代では、ロケット開発は国家事業から民間への過渡期でもあります。しかしながらそれでも『有人』の垂直打ち上げはコスト的にも技術的にもハードルが高いし、何より日本ではノウハウに乏しい。 そこで、主人公たちは突拍子も無いアイディアをここに投入します。それは、ロケットと航空力学に日頃から高い見識と深い知識を持っている作者の『みぐ様』ならではの本領発揮と言えましょう。「なるほど、これなら」と納得出来る素晴らしいアイディアだと思います。 本作においてはその宇宙技術に関してリアルな臨場感を味わう楽しみと、のみならず個性豊かなキャラクターが織りなす『想い』が全面に出る濃厚な青春ストーリーとなっています。 読みすすめる内に自然とキャラに引き込まれて「成功して欲しい!」と共感を抱ける事間違いなしです。 そして、その感動のラストシーン。 先人が夢を見た『先』へ。そして、その更に『その先』へ。 人類普遍の夢を、我々はいつか到達出来る日を信じて夢を見る力を与えてくれます。 本当に素晴らしい作品に出会えて、とても幸せな気分です。
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潜水艦7号さん こんな長編を最後までお読み頂いて、こんな素晴らしいレビューを書いて頂けるなんて! もうみぐは嬉しくて泣いてしまいました。 こんな創作を一生懸命考え、誰も検証しないのに沢山の計算までして、寝る間を惜しんで執筆を続けた理由はなんだろうと疑問に思うこともありましたが、このレビューだけで想いは果たされたと思えます。 いつか潜水艦7号さんの様に大賞を受賞することを夢見ていますが、まずはこのレビューで充分だと感じました。 本当にありがとうごさいます。今後とも宜しくお願いします!! 感謝を込めて!!m(_ _)m みぐ🐧
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いえいえ! とんでもないっす!(><;) 記録の価値は未来に評価されるものです。 人間を安全に宇宙へ送り出し、宇宙空間で貨物と合流するという『逆着陸船方式』は、間違いなく宇宙開拓の方法論に一石を投じたと思います。 いずれ、そう遠くない内に「こんな綿密な計算がされていたとは!」と評価される日が来るものと、私は信じております。 また、お邪魔させて頂きます!(><;)
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