新開水留

とてもとても、
とても素晴らしかったです。 タイトルが衝撃的であり、ジャンルがノンフィクションという事でまさしく身を削った作品でありながら、僕が最も素晴らしいなと感じたのは内藤さんの人間的な魅力でした。 それは読み進めていく内、うっかり好きになってしまいそうな程。 大病を経験した人間はおしなべて、傍で見ている人間よりも飄々としている節がある、と感じます。 かくいう僕自身「心室中隔欠損」という心臓の壁に穴が開くという病を幼児の頃に経験しました。自我もない頃の話であり、手術をした記憶も残ってはいません。しかし胸に大きな傷があって、不整脈という後遺症は今も残っています。だけどいつだって、周囲にそれを話して聞かせた時の驚きようと僕自身には、温度差がある。 内藤さんがそうであるかは分からないけど、いつまでも再発の恐怖が付きまとう癌に犯されながら、それでもどこか俯瞰して見られているように思えた。だけどそこには、人知れず苦しんだ当人だけの時間があったはずで。そこには素敵な旦那様の存在があったからだと書いておられるが、やはり僕は内藤さん御自身の強さと、その魅力が文面に滲み出ていたと思いました。 そう、文面。その語り口の妙ときたら、ちょっともうどうしていいのか分からない。 自分のことだから? 経験したことをそのまま書いているだけだから? だとしても上手すぎる!上手すぎるよ! 僕はこういう文章を書きたいんだよ、という脱帽。 …色々失礼があったらごめんなさい。
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新開水留様、いつもお世話になっております。こんなに素晴らしいレビュー有難うございました。何かの賞をもらったくらい嬉しいです。いやそれ以上かもしれません。コピーして額に入れて飾っておきたい気分です。有難う御座います。感動です。
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内藤理恵様。 こちらこそ、いつも感謝しています。 素晴らしいなんて、滅相もございやせん! 前向きで、どこかほんわかしているようにも感じ、だけど絶対それだけじゃないと感じさせる内藤様たちの人生、そのひと時を垣間見る事が出来たのは、素敵な作品、素敵な物語を読む以上の価値があったように思います。ありがとうございました。
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