大切な人が病気に罹った時、何が大切かを教えてくれるエッセー・・・
 内藤さんは、エブで多彩なジャンルの作品を発表しておられて、私も愛読している。  今回、内藤さんご自身の乳癌にかかった時の経験をエッセーにまとめられた。  癌は非常に身近な病気となっており、私の親族や親戚も罹り、一人は、それが直接原因ではないが生命を落とした。  そして手術自体よりアフターが色々と大切だということは、実際に身近な人間が、あるいは自分自身が罹らなければ分からないという悲しい現実がある。  自分自身、後悔している部分が多い。その時は気がつかなかったのである。  内藤さんの文章は、ユーモアも交えサラリと書き流しているように見えて、  「病気に罹った時に一番大切なことは何か」 という重要なことを私達に教えてくれる。  内藤さんのエッセーの読後感が爽やかなのは、乳癌に罹ったことは悲しいことだが、その時に一番大切なものを得られたという経験が綴られているからだと思う。  誰でも病気に罹る可能性がある。  その時に・・・  本人だけではない。回りの人間が後になって取り返しのつかない後悔を抱えないためにも、是非一読して欲しいエッセーだと感じている。  
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倉橋敦司様、いつもお世話になっております。ページコメントもいただいているうえに、こんなに素晴らしいレビュー嬉しいです。感激です!!印刷して飾っておきたい気分です。有難う御座います。
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