森本

子どもは親無くしては生きられない
序盤~中盤まで、ピンチに陥った琴音を主人公が助けるために、二人して「遠くまで」行く物語だと思っていました。 けれど終盤で見事などんでん返しが待ち受けていました。主人公と琴音の距離が「遠く」なってしまった物語なんですね……。 私は見事などんでん返しもさりながら、主人公と琴音が暴行で味わったであろう恐怖と悔しさ、無力感、踏みにじられた自尊感情により多く心を寄せました。 学生の間は親がいなければ子どもは生きていけません。その親が「素直で弱いからこそ悪い人間に利用」されるような存在ではいけません。愛情だけではだめなのです。 それを強く感じさせてくれる、芯の強い物語でした。主人公と琴音が救われる日が来るように願っています。 深く考えさせられる物語を読ませていただき、ありがとうございました。
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素敵なレビューをありがとうございます! この話の中で、琴音の父親への憤りが最も大きいことに、森本さんの、大人としての責任と子どもへの慈愛を感じます。 私も、そんな懐の深い素敵な大人でありたいと願わずにおれません。 主人公に闇を突きつけられながらも、ヒロインが生活を共にしているのは、諦めや惰性ではないでしょう。 不安に押し潰されながらも、ヒロインは、心の奥底で主人公の精神的な解放を信じ、願い続けているのだと思います。多分、主人公も。 二人に寄り添い、希望の欠片を共有して小さな幸せを祈っていただき、心から嬉しいです。 ありがとうございました!
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芯のある物語を読むことができて幸せでした。ありがとうございます(^ー^)。
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