さかしま

星間飛行。 宇宙に、星に飲み込まれていく女がいて、その星の時間の流れ方がゆっくりであるため、いつまでもいつまでも苦しみ続けるように見える。 しかしその女からしてみれば、一瞬のできごとかもしれない。 地球人は、結局生きている間でさえ、地球の土くれにすぎないだろう。 よく占いで、火星人とか、天王星人とか言われる。 あなたは地球人だと言われたら、そういう占いの一貫なのか、それともそのままの意味なのか、迷ってしまう。 冥王星が太陽系から外されたとき、寂しい気分になったのを覚えている。 それを、星は精神に影響を与えると言っていいのなら、占いは信じられるし、同時になんでもないことだと知る。   隕石が落ちてくる。 レーザーを当ててもびくともしない。 世界中が大騒ぎになる。 自殺者も多数でた。 隕石がついに地表にぶつかると、風船のように軽く跳ね返っていくだけだった。
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