雛姫

運命の出逢い
少年の胸の奥深く。 白く冷たい世界に放り投げられた赤。 それは少年に熱を与え、キッカケを与え、解放するものだった。 たまたまこの日、少年は外の世界に触れた。 偶然出逢った可愛らしい少女は、閉じ込められた部屋の本棚で見た白雪姫を思わせた。 そのリンゴは偶然にも、彼を縛っている環境を壊すキッカケを作ってしまった。 どれも些細な「偶然」 けれど重なった偶然は「必然」だったのではないかと、人は思ってしまうんじゃないだろうか。それを「運命」と感じてしまうかも知れないと読んでいて思った。 この日少年の運命は、間違いなく動いた。 同時に少女の運命も動いてしまった。 本編を読んでいたので、この出会いに様々な感情が湧き上がってきました。 この作品は、本編の「Blanche Neige et la Rose Noire」を読んでない人でも楽しめる作品になっています。 ただ読むとおそらく、少年の心を、その後を追いたくなるんじゃないだろうか? 概要に本編へのリンクがあるので飛んで下さい。 素敵な作品を有難う御座いました。
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雛ちゃん様、素敵なレビュー、ありがとうございます( *・ω・)*_ _))ペコリ 本編の最後の章を書いてる時に、「あれ。もしや実の母親もこの子が……?」みたいな感じでこのお話が浮かんできたから書いちゃいました(笑 彼の欲とか本性とかが発芽しちゃった原点みたいなのを書きたくて。 彼女と出逢うまでは、きっと無感動に生きてたんだろうな。 でも出逢ってしまって、“外に出たい”って想いが強く膨らんじゃったから、あんなことに……自由を手に入れた本人は幸せだったんだろうけど。 ただ、出逢わなければ、彼があの環境に縛られたまま生きていれば、彼女は幸せになれていたかも。 結局、二人の幸せって反比例だっ
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