雛姫

旅立ちの日、はじまりの日
少し早い少女の旅立ち。 それを見送る兄と、妹のやり取りは日常を垣間見させる、柔らかなやりとり。 言葉を紡ぐ。 少しのからかいの後の微笑み、溜息。 取り巻く空気が暖かさを運んでくるから、読んでいて少しずつ切なくなった。大切な場所、大切な人と離れるのは寂しい。 最後少し朋香の想いが、トモ兄の想いを知ることが出来る。 私はそれを知り、朋香の中に複雑に育ってしまっているであろう愛情を知りたいと思った。一言で言い表せない感情が、最後にあの台詞を言わせたと思うのだ。 この物理的な距離は、その後二人になにをもたらすのだろう。 この先を私は知りたい。 作者様の「夾竹桃は微笑む」を読んでいないでこの作品を読まれた方、読まれるのをおススメします。 素敵な作品を有難う御座いました。
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雛姫様、素敵なレビュー、ありがとうございます( *・ω・)*_ _))ペコリ 本当は妹が成人して~とか、結婚して~とか、色々シチュエーション考えてたのですが、そうすると兄が結構な年になってしまうので(笑)、妹には全寮制の高校に行ってもらいました。 兄の想いはどうやったら読者様にちゃんと知ってもらうことがでいるかなって、最後のページは何回も文章を変えた覚えがあります。 短編だけど結構な時間をかけました。 “夾竹桃~”があんな感じたったから、せめて朋香くらいは爽やかな子でいてほしいなと思いまして。 二人の間にある、穏やかな愛情を感じ取ってもらえたなら、私も嬉しいです。 優しくて温かな

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