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ジロト
ジロト
2019/12/14 20:58
もう12月も後半になろうとしています。 毎年、この時期は亡くなった祖母と、祖父の命日が近いので、お墓参りをして、喫茶店で食事をして帰るのが決まり事でした。 祖母は10代の頃から飲み屋で働いていた癖だとかで、いつもキチッと化粧をしていたけれど、アクセサリーは全然付けず、化粧台の引き出しに、丸い容器にごちゃごちゃに仕舞われたアクセサリーを幼少期に見せてくれながら、「当時、地元で最大級のお店で働いてた頃は、お客にお酒を飲ませて貰ったら、バック(報酬的なもの)が入るんだけど、いつも私がナンバー1でね、当時はお客には年齢を偽って働いていたから、10代の私に出すカクテルを作る時、お店の人はアルコールを入れなかったの。だから、いくらでも飲めて…。良いお客がいっぱい居たわぁー。いっつも誕生日だって嘘ついて色々贈って貰ったの。アクセサリーも沢山貰ったんだけど、当時のは全部捨てちゃってね。勿体ない事したさ」 と、思い出話しをしてくれました。 勿論、私に見せてくれたごちゃごちゃのアクセサリー容器の中には、高価な宝石なんて入ってませんが、今日、祖母の部屋を整理していたら、幼少期に一度だけ見た、綺麗なガラスの玉が付いた指輪を見付けました。 幼少期に見た、その指輪はどんな宝石よりも輝いて美しく見えて、その時から、私は鉱石が大好きになりました。 今でも変わらず、美しい指輪と思い出です。
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