銀色栗鼠人

死神たちの粋な計らい。
悲運なふたりの運命は交差して、ある種の幸福を見いだせました。遠くから眺めるばかりだった者が惹かれあう場面の描きかたも巧みで、視点が変わるごとに「そうだったのか」と驚きがありました。 最終局面、死神たちからの贈り物のおかげで束の間のひとときをともに過ごせたふたりはやはり幸福だったのだと思います。 たんなるバッドエンドではない、救いがありました。悲しいけれど、優しい死神たちのお話でもありました。 お疲れさまでした。

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