やどり

ぬくもりが寂しさに変わっていく。
こんにちは。やどりといいます。作品を最後まで読んだ感想です。 リズムよく進む会話文が印象的でありながらも、読み終えた後は恋愛につきまとう孤独が心を離れなくなるような作品でした。「自分の肩を抱くと、そのまま内側に潰れそうな気がする」という描写は、まさにこの作品の言いたいことがつまっているような気がしました。 個人的に好きなのはラストシーンです。主人公の気持ちが痛いほど伝わってくるようでした。最後はいろんな解釈ができると思いますが、私は彼と主人公の関係性のことなのかなと感じました。恋愛関係になったとしても、二人はそれぞれ自分自身の世界を生きていかなくちゃいけない孤独がある。時には手をつなぐけれど、時にはそれを忘れて仕事をするように。離さないでいるのは、きっと二人が共有していた、忘れることなんてできないぬくもりが寂しさに変わっていくことを恐れているからなのかな、と。 素敵な作品をありがとうございました。これからも応援しています。
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丁寧なコメントありがとうございます! 今や執筆中の思いずばりにはなれませんが、改めて読み直して、なるほど、となりました。 拙作よりも鋭い洞察のある感想を頂いて恐縮です! これからも目を凝らして良いものが書けるよう精進します! ありがとうございました!
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