渡る白鳥の姿
いつもの聴き慣れたラジオ番組が聞けない、見慣れた山がない、些細なことのようですが、馴染めるかどうかは対人関係だけではなく、聴覚や視覚の印象もあるのですね。 空から聞こえる渡鳥の声、一矢乱れぬ隊列、それは孤独な主人公を力づけるのに充分でした。 水面にはのんびり浮かぶ白鳥とはまた違った力強さ。 主人公以外登場する人物がない、無駄を削ぎ落とした印象的な掌編です。
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