みぐ

如何に主人公の素性を隠すか・・
主人公は伝令として塹壕の中を走り回っている若者です。その若者はある老人と出会います。老人はこれまでの経験から戦場で仲間の名前を覚えない様にしていたそうです。それは仲間が戦死した時に引き摺るからという理由でした。そうして主人公は老人と『おじさん』『若造』と呼び合うことになるのです。しかし、これさえも作者が主人公の正体を読者に隠すための偽装工作の一つだったと後で気づくことになります。 戦線が日増しに激しさを増して来たある日、塹壕に毒ガス攻撃が仕掛けられます。この時、老人が取った行動とは・・。 これ以上は、超有名人の主人公のネタバレになってしまうので、解説はここまでとしたいと思いますが、とにかく潜水艦7号さんの史実の調査とそれを踏まえたリアルな戦争描写にはシビレてしまいます。 読者は自分がこの塹壕で明日をも知れない戦いに巻き込まれている様な錯覚に陥ってしまいます。そしてこの戦争の後、主人公が辿る運命に驚き、目を見張りことになるのです。 この短い文章の中にリアルな戦争を描き出しながら、ラストの読者の驚きを演出する手腕・・。恐れ入ります。 きっとこの作品も妄想コンテストの受賞候補であることは間違いないでしょう。素晴らしい作品をありがとうございます。 次回作も期待しております!
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みぐ様 いつも丁寧なレビューをありがとうございます!(><;) お忙しい中、お時間と手間を頂き恐縮です。(_ _;) 何しろ『名前を呼ばない』のが『偽装工作』だとお気づき頂き、嬉しいです。 まさかラスト寸前でバレるとは思いませんでしたが(笑)、それだけ描写が上手くいったものと、勝手に納得しております。(^^;) 結果はともかく、お褒め頂けたので安心をしました。 また、喜んで頂けるような作品を作りたいという原動力になります。 本当にありがとうございました!
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こちらもいつも勉強になります。 複数の大賞、デビュー済みの作家様の作品はノウハウで一杯です!
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