如月 康志

とても感慨深く拝読させていただきました。
誰にでも見せたくない部分てありますよね。 それをそっと心の中だけで閉まっておけるのなら、そうしたいと誰もが思います。 でも、問題は回帰する。と有名な心理学者が言っていたように、どこかに歪みを生じさせて、自分自身を苦しめます。 ありのままの自分と、取り戻したい自分。 そして、こうありたいと願う自分。 それは大変な苦悩です。 簡単に希望を持てとか、頑張れとか、そんな安易な言葉ではさらに深く傷つけてしまうほど、困っておられるのですよね・・ そんな時に、そっと側にいて、今の自分の姿をありのままに受け止めてくれる人がいるだけで、人は向き合うことができますよね。 個人的に、半身麻痺になって、片方の両上下肢にセメントを流し込まれたように重いと言われた人に出会ったことがあります。 とても感情的になっておられたのをよく覚えています。 それから、シベリア抑留から帰ってこられた大正生まれの人とお話したこともあります。 周りのみんながあっという間に死んでいく。 そう言っていた、眼鏡の向こう側の悲しい目が忘れられません。 人はいろんな苦しみを抱えて、その苦しみを大切な誰かに感染させてはいけないと思って生きているのかもしれませんね。 そんなときに、そっと側にいてくれる温もりは、本当に大切なものですよね。 ステキな作品をありがとうございました。
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