りかりー

柘植さん、こんばんは! りかりーと申します。 毎日応援ありがとうございます。 感謝を込めてミニ話をプレゼントφ(゜゜)ノ゜ 『龍神の恋』龍珠の恋(後編) 黒龍は全身傷だらけで、片目を失いながらも生きていた。 「黒龍、生きていたのかっ!!」 黒龍は娘を鉤爪で握ったまま、青龍に飛びかかる。 大きな口を開けて牙を剥き出し、その牙は青龍の治ったばかりの腕に噛みついた。 激痛が走る。 「青龍っ!危ないっ!!」 娘の悲痛な声に、青龍は一瞬にして龍の姿になり空へと飛んだ。 黒龍の爪を身を翻してかわすが、娘の体が握られたままでは攻撃ができない。 このままだと、敗ける。 青龍は歯噛みした。 繰り出される黒龍の鋭い鉤爪が青龍の首を抉る、その寸前で。 ビッ 青龍の目の前で、真っ赤な飛沫が散った。 「なっ!?」 「なんだとっ!?」 目の前に飛び込んだ娘の体が黒龍の鉤爪で引き裂かれ、弾かれて空から落ちていく。 青龍は黒龍の喉笛を食い千切ると追い掛け、地に落ちた娘の体を両爪で抱えあげた。 「……青龍は、……神様だったんだね、ふふ」 「なんで、だ。どうして飛び出した!」 「わたしね、青龍に返さないと……いけないものがあるの、だから」 娘の傷ついた体からふわり桃色の珠が浮かんでくる。それは青龍の命よりも大切なもので。 「青龍を見た時にわかったの……命尽きるほど弱ってたわたしを助けてくれたのがこの珠だったって」 娘の体から命の灯火が消えてく。青龍の腕の中で息が細くなっていく。 「今までありがとう、ごめんね、……返すの遅くなって」 その言葉と笑顔を最期に、娘の体から龍珠が浮いた。 娘の笑顔は二度と見られない。会えない。 青龍は娘の亡骸を抱いたまま空を狂い舞い、 嘆きと絶望に打ちひしがれた。 龍珠。龍玉。 己の命よりも大切なものは戻った。 だが、龍珠が宿っていた娘はもうこの世にいない。 龍といえども死んだ者を生き返らせることはできない。 青龍は胸が張り裂けるほど咆哮した。 青龍の持っていた龍珠が涙に溶けて、娘の頬に落ちて吸い込まれていく。 桃色の淡い光が娘の体を包んだ。 そして、ゆっくりと娘の瞼が開いて、 「……青龍、ただいま」 青龍を見て微笑んだ。 「おかえり……夢」 龍と人。 心が通いあい、娘の愛したその地を青龍は守り続けたという───
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こんばんは りかりーさん。 いつも素敵な話をありがとう。
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この話はちょいと気に入ったので、潰さないで作品で出そうかなと。手直しして今日中にだせるかな(*´ω`*)

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