アヤミハビル

6回目です。今日は、これで、終りです。残りは、明日、送ります。 おかみさんには、夜中に空手の稽古をやると伝えてある。ご主人は、あのサバニの漁師である。三日目の稽古が済んだとき、老人が言った。「王聖よ、我が技の極意を言葉にする。心に刻むがよい」「はい」「武は精神になく技にある。技があって心が動く。技と心の頂点一致して秘技が生まれる。秘技をその手にすれば力が出る。千歳一隅のとき、汝はその技を学ぶ。秘技の元に型はない。自在の拳だけがある。秘技が身に付いて神技が生まれる。身静まりて、心動く。心眼を開いて、真理を悟る。既に敵く、孤拳舞うが如し。神技無窮なり。無窮なる故に、その技絶えることなし。 汝が我に与するところ、 常に我と共にあり。我と共に歩むべし。  
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