これで、終りです。 ダブっているかもしれません。 前方に左足を踏み込み、左の手刀(しゅとう)で、前の男のナイフを叩き落とす。続いて、右足を踏み込み、右の掌底で額を打つ。後ろに倒れる。左右の男がそのままの位置で、重心を移動させながら、腕を伸ばし、ナイフを横に払って、肩口と脇腹を切り裂こうとした。光一が前に移動しため、空を切った。左足を軸に、反時計廻りに回転する。額の前で、クロスに組んでいた両手刀で、左右の男のナイフを叩き落とす。右足を左前に踏み込み、右手の人差し指の第二関節を突き出した指(し)拳(けん)で、左の男のこめかみを突くと、ふらっと倒れた。そのまま、反時計に廻り、左手の裏拳で右の男のこめかみを叩く。うつ伏せに崩れ落ちた。一分も掛かっていない。気を失わせる程度に、力を抑えている。基本的な空手の技である。
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