Takehiko

もう都市伝説になるのかもしれない・・。(ネタバレあります)
あの震災から驚くほど時間が経過してしまった。 あれだけの被害、被災者を出した未曽有の厄災であっても、 主人公はどこか他人事である。 しかし悪いことをした訳でもないのに 責められる親子に対しては理不尽であると感じる 至極まっとうな心の持ち主である。 ただその被害の苦しみや痛みに触れた時 そのあまりの大きさに竦んでしまう。 それは褒められたことではないが、当然な終結である。 だがその代償はあまりに理不尽で大きい。 そう、あの日あの震災で喪われた命と同じ様に・・。 誰が悪いわけでもない。 何が悪いわけでもない。 だからこそこの理不尽は、いつまでも心に残る。 簡潔でしかも映像的な作者の筆に 最後までのめりこむように拝読させていただきました。 僕自身は親族を喪し、不明になったカケラを求めて絶望を彷徨いました。 あの悪夢は未だに僕の中にあります。 切ない物語に時間を忘れました。 ありがとうございました。
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