桂輝夜

『文織る世界を君と』、2ページ更新しました。 さて、雲行きが怪しくなって参りました。葵と茜、2人にとっての困難の始まりです。 前にこの作品がノベルゲームの脚本として、茜を含めて3つのルートを検討していることをつぶやきました。折角なので、ルートのテーマでもお話しします。 まず、今回選んだ茜ルート。これは、家族との不和という、本来他人であれば首を突っ込むはずのない問題に直面し、また文壇へ戻ることを拒む茜の姿、そして創作に対する彼女の熱意に触れて葵自身が、自らの過去を「克服」する物語です。 次に、幼馴染である梨花ルート。このルートでは、文化祭を目前にしてとある人物との死別が待っている予定でした。それによって、梨花は苦しむことになります。そんな姿に、葵はかつての自分に寄り添ってくれた梨花の姿を思い出します。梨花が苦しんでいたのは、死別した人物とかわしたある「約束」。それが守れなかったことが彼女の苦悩の原因でした。さて、この苦悩を前に葵はどのような選択をするのか。これが梨花ルートの骨子です。 最後に、山岸先輩ルート。これは、山岸先輩とかつての文芸部OBとの間に生まれる軋轢が主題となっていきます。旧態依然とした文芸部を理想と掲げるOBと、革新を進めたいと願う山岸先輩。当然、両者の意見は平行線をたどる一方。決着を見ぬ争いに山岸先輩にはある迷いが生まれます。過去と未来。選ぶべきはどちらなのか。そして、そんな葵の前にも表れる「過去」。「克服」でも、「受け入れる」ことでもなく、葵が選んだ答えとは。そして、その答えに山岸先輩もまた自らの道を選び……というのが概ね、考えていたものでした。 長文、失礼しました。ひとつずつ丁寧に語っても良かったのですが、いかんせん、全て構想のまま寝かせていたもので、実は作者自身も書いてみなければ分からない部分が多いのです。そんなルートのうちの茜ルート。どうか、葵との行方を見守って頂ければ幸いです。
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