えふえふ

絆の強さを感じさせてくれる作品
 音楽系の部活において、大会を前に主力の演奏者が抜けるという事態はかなりの大ピンチ。ましてやそれに伴って演奏曲の変更があるなら、なおさら。ましてや辞める理由が完全な自己都合なのだとしたら、なおさら反感を買いやすい。  しかし、今回の主人公には表向きにしたくない本当のやめる理由があった。そしてその理由を明かされた仲間たちは結束して、ほんとうの「敵」に立ち向かっていく。  熱く、強い友情の絆を感じさせてくれる作品でした。特に、主人公がやめた理由が明らかになる部分については描写が(いい意味で)非常に生々しく、読者の怒りの感情を掻き立てます。だからこそ、ラストシーンに「あの人物」がいない、というところにもいい気味だなと思わせてもらえました。  ただ個人的には(あくまで個人的に、です)、本作にとって8000字はいささかスケールが小さかったかな?とも思ったり。作者様が泣く泣く削った部分や「あの人物」が追い詰められていく様子などをふくらませた作品も読んでみたいと思いました。  要らぬことも書きましたが、すばらしい作品なことには変わりません。多くの人に読んでもらいたい一作です。
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えふえふさん、すてきなレビューをありがとうございます! もとは12千字だった荒稿を8千字に収めるために、削った部分やもっと描写したかったエピソードがありました。それを感じ取っていただけて嬉しいです。いつか、文字数に縛られずに書き直してみたいと思います(^ ^) これからも妄コンの戦友として、よろしくお願いいたします(*´∇`*)
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