未知春生

心と心が惹かれ合う。
劇団を舞台にした、ほろ苦くも爽やかで真っ直ぐな、成長の物語でした。 主人公は新入団員の「ひよっこ」こと、危なっかしい天然の志岐くん。 そして、彼の天敵でありながら同時に目標でもある劇団の名脇役、ニヒルでクールな烏丸さん。 二人が互いに反発したり理解を深め合ったりしながら徐々に距離を縮めていく過程に、散々翻弄されてしまいました…(´▽`) 天然で放っておけない志岐くん推しだったのですが、実は途中から烏丸さんにやられました。烏丸さん、最初こそ毒舌でどSな雰囲気に見えたのですが、内面にこんなにも繊細な優しさや不器用さを隠していたなんて…惚れました笑。ストーリーと絡めたこのあたりの人物造形は本当に素晴らしかったです。 だからこそ、彼のことを好きだと自覚した時の志岐くんの絶望や諦め、辛さがリアルに感じられました。見たことのないはずのほたる火の儚さが切なく、美しく感じられました。 一つ一つの人物造形や設定にとても説得力があるのは、いつもながら素晴らしいです。まるで日本のどこかにこんな二人がいるんじゃないか、と錯覚してしまうようなリアリティ。劇団のこともすごく勉強になりました。 そして、どうしようもなく心が惹かれ合っていく様が、丁寧に細やかに描かれているのがすごく私好みなのです。 滑らかな情景描写と細やかな感情描写。作者遊木さんが駆使する日本語は、いつもため息がでる程に美しいです。 ラストに感じたのは、この物語の主人公はやっぱり志岐くんだ、ということ。彼の純粋で真っ直ぐな性格が実はこの物語を主導していて、この結末に導いてくれたのだと強く感じました。 ステキなラストでした。 ひとつ殻を破った成長と、新たに見えてきた世界。そんな清々しさと光に満ちていました。烏丸さんの背中を追っていく志岐くんの姿が見えたようで、感無量でした。二人の物語はずっと続いているんだ、と。 どうもありがとうございました。
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未知さま、こんばんは。 そしておかえりなさい!\(^o^)/ 何だか、レビューへの返信に私信を書くのもどうかと思ったのですが(笑)、 とにかくまずはどうしても御礼申し上げたくて! 改めましてこの度は、拙作「ほたる火」に 最後までお付き合いくださいましてありがとうございました<(_ _)> 未知さまにはこの連載の最初から最後までお世話になり、 ぺコメにて志岐や烏丸にたくさんのエールをくださったこと、 本当に感謝の念に堪えません。 おかげさまで、先日ようやく この物語も無事に完結を迎えることができました。 何はともあれ、今はただただほっと胸を撫で下ろしております。 また、さっそくのレ
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女王様こんばんわ。 お身体の調子はいかがですか? ほたる火、とってもよかったです。天然くんとクールなどS兄さんと言う組み合わせは私にとってはすごくドツボでした笑 多分私は志岐くん的な人間なので、彼が毒吐かれたり叱られたりするたびに一緒にキュンキュンしてました笑 ご自身で時代錯誤的とおっしゃる烏丸さんの口調で苦労されているのは伺っておりましたが…「ひよっこ」というキーワードに合わせるとあの口調になってしまうのは仕方ないですよ笑 烏丸さんは一見どSに見えて抱え込み体質で不器用なんですよね。不器用キャラって、書いていて「何をやらかすんだろう」「何考えてるんだろう」って作者でも掴めないところがあ
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