永遠はここに
恋に翻弄され人生が変わる。このことは、世に生命が存在する限り、当たり前にあることだと思います。 本作では、身分違いの恋が書かれています。 一見すると決して結ばれることのない関係です。 恋の成就を遂げようと、懸命に努力する姿勢は、傍から見ていても応援したくなるものだと思います。本作でもその気持ちは変わりませんでした。真っ直ぐ過ぎて危うささえも感じさせる、けれど純粋な恋慕の情を、いつの間にか応援していました。 たとえ一方的な恋でも、無理に自分の気持ちを消す必要はない。 自分の気持ちに嘘をついてしまえば、今までの想いがなかったことになるようで、それは寂しいことでもあるでしょう。 そして、叶わない、届かない恋だからこそ、好きな人の幸せを遠くから見守る愛情もあるでしょう。 たとえそこに自分が含まれていないとしても、自分以外の幸せを願えることは大事なことで、好きな人が幸せになる姿は喜ぶべきものだからです。 けれど、そうやって理屈を並べてもそれでもやっぱり諦められないのは、その恋しかなかったからではないのかと思うのです。 自分の気持ちに嘘をつかず、ただひたすらに愛したその想いを誇りに思って良い。 恋に翻弄され人生が変わったことさえ、彼にとっては本望だったのかもしれない。本作を読み、そう感じさせていただきました。 永遠の想いに触れたい方に、是非お読みいただきたい恋物語です。
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貴重なお時間を賜り、素敵なコメントをありがとうございます! 長い間姉弟として育てられた二つの魂は 強い結びつきが生まれたのかもしれませんね。 互いが互いを思いやる心は同じだったとしても 相手のことを思う事が強ければ強い程 踏み越えられないラインはあったのかもしれません。 その絆が純粋であるからこそ 彼らはのちの世までも語り継がれ、伝説になり 国の護りとなって 人々から忘れ去られることはなかったのでしょう。 そんな昔語りをお読みいただき、 本当にありがとうございました! どうぞ懲りずにまたいらしてください。
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