森本

霧と硬貨
★ネタバレしても作品の興趣はそがれないと思うので、盛大にネタバレしています★ 物語の背景や社会のありようは端的に描かれているのに、肝心の二つの恋愛が語られません。初めから終わりまで霧に包まれています。 心憎いばかりの演出ですねー。 紳士と奥方の過去にも似たような過去があったのか。たった一枚の硬貨が繋ぐ電話によって、少年と少女は階級を越えて結ばれるのか。すべては読み手に託されます。 含蓄とウィットに富んだ掌編を読ませていただき幸せでした。 ありがとうございますm(__)m。
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森本さま レビューありがとうございます。 この絵に限らず、まかろんKさまの絵は想像力をかきたてるのです。作中人物が自分の人生を語って欲しがっている、というか。 本作では、どうして男の子は泣いているのか、握りしめた手の中には何が入っているのか、そんなことを考えながら書き進めていった掌編です。霧に閉じ込められたなかで光る電話ボックスというのは映画『シェルブールの雨傘』のラストから思いつきました(あの作品は雪ですが)。 まとまりのよい掌編になったと思ってます(自画自賛)
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しのきさん、こんばんは。 自画自賛ではなく、着地のきれいな掌編に仕上がっていますよ(^ー^)。 読みごたえのある物語をありがとうございます。
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