皐月原 圭

優秀作品に、納得。
人間の描き方とか、話の流し方とか、とても良かったです。色々あってもあとくされのないすっきりとした終わりなのも素敵でした。 SNSの「映え」を暴く淡白さが、そのまま自分自身への淡白さにも跳ね返っていく主人公の人間性には深みがあったと思うし、ハートがすべての「価値観」になってしまった友達の格付けのやり方なんて、本当に「あるある」だと感じます。 そんな中で、主人公のことを好きだという田所くん。彼の存在が甘くて美味しいんだけどともすればちょっと胃には重たいバナナジュース……に添えられたミントの葉っぱのような爽やかさでした。(バナナジュースにミントを添えるかは別として) 「ズルい子」「いい子じゃない」と卑下する主人公に対比させるように登場するプリズムの使い方も巧みです。光が屈折、分散して様々な色を見せる様子からは、人間というものは、「あなたの本体は1つでもいろいろな面があるんだよ」、「色々な面があって初めてあなたはあなたなんだよ」ということを教えられているように思いました。
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こちらにもありがとうございます🙇 身近に感じていただけたなら嬉しいです。そこら辺にある話を書きたいと思っている気がするので、共感していただけると私、ずれてなかった! と思えます(笑) 読んでいただきありがとうございました!!

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