小原ききょう

象徴としての「虹」
(ネタバレ含まず) 秋月さんの小説を読んでいると、当人の優しさを感じずにはいられない。 ホラーの小説にも目を通しているが、その根底に流れているのは、優しさに他ならない。 付け加えて、文章も丁寧だし、機知に富んでいると思われます。 そして、今回の小説・・作者の心が全面に押し出されたような作品だったと僕は思う。 随所にほろっと泣かせる場面があります。うるっとしたのを憶えています。 世話焼きな幽霊さん・・その中に清らかな心を感じずにはいられない。 亡くなった人だから優しいのか、元々そんな人柄だったのか? 人は死んでも、誰かに絡むことができるのか? いろんなことを考えました。 少しも不快なところがなく最後まできれいに読めました。 えっ! 終わってしまった・・残念!と思ったので、 あえて言うならば、幽霊さんの同じ主人公で、他の恋愛ごと、いや、恋愛に限らず、色んな人生(老若男女問わず)に絡んでいって欲しいものです。 幽霊のお悩み相談所的な?・・うーん・・僕もそんなの書いてみたい! でも、当の幽霊さんは疲れますよね(笑) さて、この小説から学ぶ教訓としては、 人間は死んだら終わり・・ほとんどの人はそう思っていると思います。 だから、秋月さんのような創作を繰り返し読んで、脳内に物語を刷り込み、人は生きていくのだと思います。 この小説の中の「虹」が、そのことを象徴しているような気がしました。
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小原さん! 本当に物語ばかりか私自身のことまで… 身に余る言葉をいただいて、嬉しいやら恥ずかしいやら…とっても嬉しいです! 幽霊ちゃん、成仏前に人生に関わっていく…という設定面白いですね! ぺコメで小原さんが入れてくださった「明日への創作の架け橋になったような気がしました。」というメッセージも、しみじみ嬉しくて、私の方こそ書いていてもいいんだな、という気持ちになれました。 ありがとうございます(*^^*)
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