森本

薄く重なったもう一方の世界
私はSFに弱いのですが、西東さんの作品に香る優しさが好きなので感想を書かせていただきました。 たぶんものすごく的外れな感想になっていると思います。 私たちの世界と折り重なって別の世界が存在する。ふしぎで素敵な概念ですね。その概念を実行し、観察者であろうとした彼女は、彼への愛のために観察者にはなりえませんでした。 「もっと、憎んでも良い人にするわ」、含蓄ある愛の言葉であり、敗北宣言でもあります。 けれどそんな彼女と彼を、読み手であるわたしたちが見ている。わたしたちこそが観測者なのかもしれないと思ったりもしました。 私の理解力の及ばない、でも強い印象を残す物語です。ラストの彼の決意も素敵ですね。
1件・2件
森本さんへ お早うございます。 感想レビューを有り難うございます。 シュレディンガーの猫は、箱の中が開けてみるまで分からないよりも、開けなければ箱の中がどうなっているか分からない点がワケわからない気がします。 観測する者を観測すると、多世界解釈ならば別れて行く世界が見えるのかと考えれば奇妙ですし。 感想は的外れではありませんよ。 むしろ書いて読んで頂けたなら、解釈は読者それぞれのものであっていると私は考えています。 まあ、伝えきれていない問題もあるのだと思いますし、このレビューを頂き後少し彼女が彼に惹かれた部分が書けていたら良かったなと気が付きました。 丁寧に読んで頂き、優しいとの
1件1件
読みごたえと優しさが共存した作品を読ませていただき、ありがとうございました(^ー^)。
1件

/1ページ

1件