哀しいのに優しい、美しいけれど怖い…
昔、今よりもっと海が近かったころ。 海と陸が、今のように区切られた違う場所ではなかった頃…。 昔の情景が美しく描き出され、波の音、足の裏の砂、きらめく海面が浮かび上がってきます。 海辺の村では海の音は、大きく小さくずーっと聞こえていて、天気や海のご機嫌を知らせているのでしょう。 海は美しいけれど、自然そのもの。有名なアニメのセリフ、「与えもし、奪いもする」がしっくりきます。 そして昔、人の死は今よりももっと近かったのだと思います。 だから人は死の悲しみを抱いて、ふとよみがえる思い出をいなして生きていたのでしょう。小さな子供でもそれは同じこと…。 「私」に訪れた出来事は、海の気まぐれなのでしょうか? そうかもしれません。けれど今よりもっと、海も死も近かった頃なら、あったかもしれない…そんな風に思えてきます。 切ないけれど優しい、そんな美しい物語です。
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丁寧な感想文を どうもありがとうございましたヽ(^o^)丿 書いた本人が思い至らなかった 深い読み取りをしてくださってスゴクうれしいです。 嬉しくて何度も読み返してしまいました。
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ふじの様 とても素敵な物語でした。 そして文章がとてもきれいで、描写や表現が素敵でした(*^^*) つたないレビューなのですが、喜んでいただけて良かったです( *´艸`)
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