なつめ

あちら側から出た! 初めて賃貸でない中古マンション住まい1年たち、春から管理組合の役員当番が回ってくる。慣れない土地だから、地域のことを教えてもらいながら、お勤め果たせれば地に足つくかなと思う。 あみだくじで、担当決めする際、皆やりたがらないのは、理事長と、町会担当らしい。 町会は、昔から土地に住む方たちのやり方や風習があり、マンションなど他から来た住人は、昔からの人たちを尊重し、必要な折り合わせする技量がいるらしい。 それを聞いて、私の心に秘密の解放感が広がる。なぜなら、私の実家は、昔から土地に住み古いしきたりを守り、新参の人や物に、旧の圧力ご意見番をする側だったからだ。新しい自由なものに惹かれる私は、お伺いをたててくる新参さんが羨ましく、かといって決定権限もないので、旧の枠の中で小さくなって、心では新参さんに賛同しながら、顔では旧体制側に合わせるという矛盾を、ずっと生きてきたからだ。 やっと、新参側が、自分基地になった。 昔からの人には、下手に逆らわず、ハイハイと素直でいるのが、波風たたないよ、と、教えてくれるマンションの主婦の方の、自分を殺さず自由がある生活に、意識をシフトチェンジする環境設定に、50年かかったのか、、、長かったよ、、、。
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